食べたいような、食べたくないような物

食べ物が記憶と結びつくことがあります。

若い頃、手痛い失恋をしたことがあるのですが、そのすぐ後に食べたのが、カップラーメンでした。

こんなに落ち込んでもお腹が減るんだ、と悲しい気持ちで食べた記憶があります。それ以来、そのカップラーメンを見ると、失恋のことやその時の気持ちを思い出して、せつなくなります。

ですが、困ったことに、そのカップラーメンがお気に入りの味で時々、無性に食べたくなります。食べたいような、食べたくないような物になってしまいました。